【季節ー秋】

【秋の声をきく】 ―秋の深まりを、しんみり深く感じる事の出来る言葉―

 

 

皆さんに紹介したい秋の言葉が増えるのは

きっと今が一番「秋」っぽいからかもしれません

 

  

今日は深まってきた秋にぴったりの言葉を

深い山の中に登山へ行った記録と共にまとめました

 

 

<秋の声>秋の深まりを、しんみり深く感じる事の出来る言葉 5選

 

浅間神社

 

歩き始めて30分

浅間神社がありました

鳥居とお社がかろうじて維持されています

 

 

今にも倒れそうな鳥居

 

 

全国にある浅間神社は

富士山を神格化した浅間大神や

木花之佐久夜毘売命(このはなさくやびめ)を祀る神社です

 

 

浅間神社があるならば

きっと富士が綺麗に見えるはず

と期待感が膨らみます

 

 

秋の声(あきのこえ)

  

 

道中は人とほとんど会いませんが

耳を澄ますと様々な音が聞こえます

 

 

今日はほとんど風がなく穏やかな天候でしたが

時折吹く風で

パラパラとどんぐりや栗が落ちる音が印象的でした

 

 

沢山の栗が落ちている山

 

 

秋の声は

雨風の音、木々の葉擦れ、虫の音など

しみじみと秋の気配を感じさせる響きを声にたとえた言葉です

 

 

実際の音でなくても、秋の気配を感じた心境も

秋の声と表現します

 

 

秋の声 振り向けば道 暮れており

豊長みのる

 

 

茸狩り(きのこがり)

 

 

秋はキノコがおいしい季節です

 

 

登山口から結構歩いたところに

キノコの原木栽培地がありました

 

  

原木栽培

 

伐採し枯れた丸太に直接菌を植え付けキノコを育てます

 

  

写真のように収穫しやすいように

横木に丸太を立てかける状態を

「ほだ起こし」と言い収穫済みにこのように組んでおきます

 

 

茸狩りは山林に自生する食用のキノコを採取する事ですが

滑落や道迷いなどの事故にあうケースが多くあり

注意が必要ですね🐱

 

 

 

猿酒(さるざけ)

 

 

ガサゴソっと音がしたのでふっとみると

野生の猿がいました

  

 

 

関東周辺の山は結構登っていますが

野生の猿を見たのは初めてで驚きました

 

 

猿の好物の栗がとても多く落ちていたので

食べるものには困らなそうです

 

  

秋の季語で「猿酒(さるざけ)」というものがあります

 

 

猿が木の実や草の実を採りためておいた樹木の空洞や

岩のくぼみに雨や露が降りかかり

自然に発酵してお酒になったものと言われています

 

 

実際はそのようなことはないらしいですが

深い山の風情を感じさせる言葉です

 

 

猿酒や 猿が見おくる 雁の腹

龍岡晋

 

 

鼻に落ちしは猿酒の雫かな

吉田愛子

 
 

 

尾花(おばな)

 

 

ススキ(芒)の事

 

 

花穂が開くと真っ白な獣の尾をイメージさせることが

尾花の語源です

 

 

今日は尾花があまりないなぁ

と探しながら歩いていましたが

山頂で富士山と一緒に見る事が出来ました

  

  

尾花と富士山

 

穏やかな山頂で

澄んだ秋風に吹かれながら

 

 

こってりとしたカップラーメンと

ちょっと塩を多めに降ったおにぎりを平らげ

  

 

デザートに奮発して買ったキンツバをはもはもと食べていると

しみじみと幸せを感じました(花より団子)

  

  

しりとり先生
しりとり先生
紅葉にはまだ少し早く、「山粧ふ」(やまよそほふ)はお預けでした。次回が楽しみです

Twitter:しりとり先生 @siritorifun (フォローお待ちしております)

 

 

山ちょっと粧ふ

 

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