単語解説

【日本に溶け込んでいるヨーロッパの言葉】 ―意外な語源を学ぶ 厳選8語―

 

日本語は中国語と関係が深いのは

漢字を使用していることからもわかりやすいですが

 

 

ヨーロッパ文化圏の言葉も

日本語の中に取り込まれてなじんでいるものがあります

 

 

ヨーロッパの文化を下地にしている言葉なので

語源を知ることでヨーロッパの文化を深く知るとともに

日本語での使用方法にも深みが出ます

 

 

今日はそんなヨーロッパから入ってきて日本に溶け込んでいる言葉をまとめました

 

 

【日本に溶け込んでいるヨーロッパの言葉】 ―意外な語源を学ぶ 厳選8語―

大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)

 

【意味】

 

事前の騒ぎばかりが大きくて、実際の結果が小さいこと。

【語源】

 

ラテン語のことわざから

 

 

「Parturiunt montes,nascetur ridiculus mus.」
山々が産気づき、こっけいなハツカネズミが一匹生まれる

 

 

 

 

黄金律(おうごんりつ)

 

【意味】

 

自分が望むことを人にもしなさい

 

【語源】

 

聖書
「golden rule」から

 

現代の欧米においての黄金律はイエスキリストのものを指すことが多い

 

 

★黄金律は多くの宗教、道徳、哲学でみられる

 

様々な宗教での黄金律

<ユダヤ教>

 

「あなたにとって好ましくないことをあなたのりんじんにたいしてするな。」

 

<ヒンドゥー教>

 
「人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない」

 

<イスラム教>

 
「自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである」

 

 

 

 

恋は盲目(こいはもうもく)

 

【意味】

 

恋におちると、周りが見えなくなり理性や常識を失ってしまうということ

 

【語源】

 

英語のことわざ
「Love is blind」から

 

日本語の表現では
「恋は闇夜」とも

 

 

 

 

 

青い鳥(あおいとり)

  

 

青い鳥

 

【意味】

 

身近にありながら気が付かない幸福、または希望

 

【語源】

 

ベルギーの作家メーテルリンク作の戯曲
「青い鳥」より

 

3行で読める「青い鳥」あらすじ

チルチルとミチルの兄妹が

 
幸福の象徴「青い鳥」を探し歩き

 
最後にわが家で見つけるという童話劇

 

 

 

天使が通る(てんしがとおる)

  

【意味】

 

会話や雑談が途切れた際に、ふと訪れる沈黙

 

【語源】

 

フランス語のことわざ
「Un ange passe」(天使が通る)

 

 

天使が通る

 

 

 

火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)

 

【意味】

 

誰かの利益の為にあえて危険や困難をおかす

  

【語源】

 

イソップ童話「猿と猫」より

 

 

「猿と猫」あらすじ

ある家に、猿と猫が暮らしていた

 

あるとき、家の主人が暖炉で栗を焼いているのを見て、それを食べたくなった猿が、猫にこんなふうに持ちかけました

 

「君はああいうのを取るのがうまいから、ひとつ、その腕前を見せてくれよ」

 

おだてられた猫は、手をやけどしそうになりながらも、栗を一つ一つ取り出していきます

 

ところが、その一方で、猫が取り出した栗をは猿が瞬く間に一つずつ食べてしまっていた

 

 

 

一石二鳥(いっせきにちょう)

 

【意味】

 

1つの行為で2つの利益を得る事
一挙両得

【語源】

 

英語のことわざ
「Kill two birds with one stone」から
(1個の石で二羽の鳥を捕獲する)

 

 

禁断の果実(きんだんのかじつ)

 

【意味】

 

手にすべきではないが、手に入れたいと思うものの例え

【語源】

旧約聖書 創世記より

「forbidden fruit」(きんだんのかじつ)より

 

 

禁断の果実についての話あらすじ

アダムとイブはエデンの園にある果樹のうち、この樹の実だけは食べることを禁じられていた

 

イブはヘビにそそのかされてこの実を食べ、アダムにも分け与える

 

この果実を口にした結果、アダムとイブの無垢は失われ、裸を恥ずかしいと感じるようになる

 

これを知った神は、アダムとイブを楽園から追放した

 

 

禁断の果実はリンゴの他に
いちじくであったり、スラブ語圏ではブドウ、トマトなど
地域によって様々なもので解釈されている

 

  

  

しりとり先生
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