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【もんじゃ焼き】とは ーご高齢の江戸っ子にもんじゃを食べるか聞くと90%で怒られる謎を解明ー

 

 

東京発の代表的なローカルフード「もんじゃ焼き」ですが

 

 

ご高齢の江戸っ子にもんじゃ焼きを食べるかどうか聞くと

 

 

かなりの確率で怒られます

 

 

 

これはもんじゃ焼きの歴史を知らない事が原因です

 

 

※江戸っ子は三代続いた、という定義はありますが、ここでは生まれた時から東京というニュアンスで使っています

 

 

江戸っ子マスターが教える、知っていると江戸っ子に怒られないもんじゃ焼きの歴史

 

もんじゃ焼きの歴史は、江戸時代にさかのぼります

 

 

物資が不足した江戸時代~明治にかけて

 

 

紙や習字の道具をなかなか手に入れることができなかった子どもたちに

 

 

小麦粉を水に溶いた生地で鉄板に文字を書いて教えたり遊んだりしていました

 

 

これを「文字焼き」と呼んでいて「もんじゃ焼き」の語源となっています

 

 

当時の駄菓子屋には小さな鉄板が置いてあって、具など何も入っていない小麦粉水で鉄板に文字を書いたり、食べたりしながら楽しんでいました

 

 

つまり

 

元々のもんじゃ焼きはお菓子であり、駄菓子屋で食べる子供おやつだった

 

 

現在のように沢山具が入って大人も楽しめる形態になったのは

1980年代後半の「もんじゃブーム」からなので、昔のもんじゃとは全く別物と考える人が多くいます

 

 

なのでうかつに

「東京生まれですか?だったらもんじゃ食べますよね?」みたいな質問は

てやんでぃ気質の江戸っ子の虎の尾を踏む危険性が高いというわけです

 

 

逆に「もんじゃ焼きは昔おやつだったんですよね?」という話を振ると

怒られないどころか、逆に色々と昔の東京の事を話してくれるのでお勧めです

 

 

地方出身で東京在住の私は、仕事柄ご高齢の江戸っ子と話す機会が多く

最初は何度も江戸っ子を怒らせてしまいました

 

 

現在ではほとんど怒られることが無くなり、逆に会話も続くようになったことから江戸っ子マスターになれたと自負しております

 

 

【おまけ】もんじゃ焼き屋に行って慌てふためかない為の作り方講座 最低これだけは

  

 

もんじゃ焼きの焼き方は独特ですので

この機会に「東京を知る」という意味合いもかねて覚えておきましょう

 

 

1 こんな感じで出てくる

 

 

大体こんな感じで出てきます。

 

刺さっているスプーンをつかって、上の具材だけ鉄板に載せます

 

絶対に上の具材だけです

 

 

お椀の下の方にはサラサラした汁が入っていますがこれは残して、上の具だけ鉄板にのせます

 

 

ここで失敗すると本当にすべてが台無しで、私は最初お椀の中身を全部鉄板にぶちまけて

店員にしんねりとした目で見られた事がいまだにトラウマなのです

 

 

2 具をある程度炒めたら土手を作る

 

 

次の工程で今作った土手の真価が問われますので

決壊しないように均等に土手を作ってください

 

 

3 お椀に入っている汁を土手に流し込む

 

 

汁にはお好みで、机の上に備え付けられているしょう油やソースなどをつかって味を付けます

 

よく分からないのであればそのまま土手に流し込みましょう

 

 

成功すると土手の中の汁がドロドロになってきます

 

 

4 土手を崩して混ぜて円形に整える

 

 

お好み焼きのようにきっちり固まりませんので

 

 

このようのぼてー―とした見た目ですがこれで完成です

 

 

5 へらを使って食べる

 

 

小さいヘラで鉄板に押し付けながら食べます

 

 

ヘラで強く鉄板におしつけるとヘラに一口大でくっついてきます

 

 

このヘラが駄菓子っぽくて食べてて楽しいです

 

 

しりとり先生
しりとり先生
もんじゃ焼きは美味しいけど、画像が映えないのが残念。

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